ポーリーヌ・ヴィルジニ・オノ

オレに絵心などあるはずもないが、たまに見たくなって美術館に行く。
山梨県立美術館にはジャン=フランソワ・ミレーがある。

ポーリーヌ・ヴィルジニ・オノの肖像の前に立つ。
言葉が出ない。
何とか言葉にしたいとあがくがどんな言葉もこの絵の前では無力だ。
オレの教養やボキャブラリーが乏しいせいなのか、情報処理の方法が
うまく機能しないのか?

圧倒的な、「何か」、言葉にできないモノがあるとしか言えない。

この絵をもし手に入れることができたら?と思ったが
「飾ることどころか持ってることが負担になって、どうすることもできなくて潰れるかも。」
と思った。

ミレーの目を通してそこに見えないモノ(例えば情念とか)が描かれているのは確かなので
それで簡単にはいかないのだ。

考えてみれば、それは空手でも同じ事。
なんと言うかは別にして、気、意識、拍子、、相手との間で言えば、その中に
確実に「宇宙」があるのだ。

「考えるな、感じろ!」とブルース・リーは言った。

オレレベルでは行き着けない世界。

一つだけ言えるのは、「見たい」と思った時にすぐに見れる今の環境が最高だということだ。